◆ハ行
ハーキマーダイヤモンドクォーツ(Harkimardiamondquartz)
【鉱物Data】
成分:SiO2
硬度:7.0
色:無色透明、スモーキーブラウン
特徴:
ダイヤモンドのように美しく強い輝きを放つ水晶という意味で、産地であるアメリカ・ニューヨーク州ハーキマー郡の地名を合わせて名付けられました。
輝きの強さや形状など、似たような特徴を持った水晶もありますが、他の産地で採れた結晶はハーキマーダイヤモンドの名前では呼ばれません。
一般に、両端に完全な先端を備えたダブルターミネーテッド(DT)と呼ばれるレモンかラグビーボールのような両錐形と、明瞭な透明感を持った強い輝きが最大の特徴です。
明瞭に透き通った無色、またはスモーキークォーツのようにうっすらとしたブラウンに彩られていることもあります。
また、黒いカーボン(炭素)がインクルージョン(内包物)として包有されている場合も多く、大きな特徴の一つと言えます。
さらに、いくつもの結晶が一点でつながった連晶が多いことも特徴です。
【パワーストーンのおとぎ話】
ダイヤモンドの名を付けられてはいますが、本家本元は輝きの質が違います。
ハーキマーダイヤモンド・クォーツにはいわゆるダイヤモンド光沢はありません。
ドリームクリスタルという別名で呼ばれるように、気づきをもたらす明晰夢(ルシッドドリーム)を見せてくれるどこまでもクリアな光です。
しかしながら、ダイヤモンドは原石のままでは黒い炭素のかたまりそのものといった見た目ですが、一方のハーキマーは何もしなくとも、生まれながらに透き通った輝きに包まれています。
ダイヤモンドの光が高次の宇宙につながるための扉だとすれば、ハーキマーダイヤモンドは成層圏から月の辺り、より身近なレベルからアクセスするカギとなるエネルギーと言えるでしょう。
主なキーワード:明晰、夢、あらゆるレベルの解毒
ハライト(Halite):岩塩
【鉱物Data】
成分:NaCl
硬度:2.0
色:クリア、ピンク、イエロー、ブルー、バイオレット
特徴:
ハライトは岩塩(ロックソルト)のことです。
食用にも使われますが、岩塩はれっきとしたクリスタル(結晶)と言えます。
結晶自体は無色透明ですが、含まれる成分によってピンクやオレンジに色づいたものもあり、産地によってはブルーやバイオレットの結晶も見かけられます。
その歴史は古く、石器時代前期に採掘されたのが最初なのだそうです。
産地としてはパキスタンではケオラがよく知られ、ポーランドのヴィエリチカ岩塩坑は世界遺産に登録されています。
海が干上がって内陸の塩水湖になり、その上に土砂が堆積して岩塩の層が形成されるため、他にも同じような条件を持った場所は多く、しばしばジプサム(石膏)など他の鉱物とともに採掘されます。
【パワーストーンのおとぎ話】
塩は人間が生きていくために必要不可欠な食物です。
また同時に、効果的な保存料として昔から大切にされてきました。
神道に由来したけがれを落とすための清め塩は日本古来の慣習であり、気を浄化するために(中国の故事からてきているとの説もあります)家の玄関やトイレに盛り塩をするという風習もあります。
高い吸収性を持つハライトは、エネルギーレベルでも同じように否定的な影響を吸収したり、そらしたりすることで私たちを守ってくれるものです。
バイオレットは深遠なレベル、ブルーは精神体、ピンクは感情体に、色合いによってそれぞれ異なるレベルに強く働きかけます。
ブラウンの色のエネルギーを持つハライトの穏やかな光は、周囲に暖かさと調和をもたらしてくれます。
主なキーワード:吸収、保護と安定、新たなパターンの再整合
ハックマナイト(Hackmanite):ハックマン石
【鉱物Data】
成分:Na8Al6Si6O24(Cl2.S)
硬度:5.5〜6.0
色:無色透明、ピンク、オレンジ、バイオレット
特徴:
ハックマナイト(ハックマン石)は、一部の成分が硫黄に置き換わったソーダライト(方曹達石)の変種です。
フィンランドの地質学者ビクトール・ハックマンの名前に由来して名付けられました。
一般的に不透明な印象の強いソーダライトにも透明な結晶が存在し、紫外線などで色が変わり、自然光にあたるとまた元の色に戻るテネブレッセンス(可逆的光互変性)という現象が見られる結晶をハックマナイトと呼びます。
テネブレッセンスはスポデューメンやスカポライトにも見られる現象ですが、ハックマナイトの場合は硫黄の成分に起因し、長波紫外線にあたるとピンクからオレンジの色合いに、短波紫外線ではバイオレットに色が変わります。
アフガニスタンでハックマナイトが発見されたのは、21世紀に入ってからのことでした。
他にはミャンマー、カナダ、ロシアなど、限られた条件の下で採れるため、産地も限定されています。
※色変わりは何度でも繰り返されますから、長波紫外線は手軽に入手できるブラックライトなどで試してもかまいませんが、眼の網膜や皮膚を傷つける危険性のある短波紫外線のライトは、発光部を直視したり皮膚に照射しないなど取り扱いには注意が必要です。
【パワーストーンのおとぎ話】
波長の異なるバイブレーションに共鳴して色変わりを見せるハックマナイトです。
変化する色合いが示す多様性と柔軟性は、自分を取り巻く周囲の状況が変わればそれに応じて適応し、流れに乗って進んで行くことができると同時に、自分を見失うことなく、常にもとの場所に帰ることができる力です。
色変わりを見せるハックマナイトの光は、「真実は一つではない、どれも本当なんだよ」と語りかけてくれているようです。
他人に対して誠実であろうとするがゆえにもう一つの真実を受け入れることができない人、自分に対して正直に生きようとするがゆえに本当の人生を生きることができないという矛盾を抱えている人に。
また別の視点から見れば、それは共感能力の資質を示唆しているのかもしれません。
意識するしないに関わらず、他人が抱えているトラウマや感情的な痛みを引き受けて、自分の中で癒すことのできる人がいます。
もし、その役割に気づいていないのであれば、ハックマナイトとの出会いはガイダンスと言えますし、気づきながらもそうした力をもてあましているような人にはコントロールできるということを教えてくれるでしょう。
主なキーワード:霊性のコントロール、共感能力、多様性、柔軟性
ファントムクォーツ(Fantomquartz):山入り水晶
【鉱物Data】
成分:SiO2
硬度:7.0
色:無色透明、ホワイト、グリーンその他
特徴:
山入水晶と呼ばれるファントムクォーツは、読んで字のごとく山のような模様が幻(ファントム)のように現れた水晶のことです。
多様な形態を持つ水晶のバリエーションの一つと言え、いったんは完成した水晶が再び成長を始め、その初期段階の輪郭が結晶の内側に残ることによって山が作られます。
従って、いくつもの山の稜線が重なって見えるタイプも珍しくありません。
また、内部に包有された結晶が付着して彩られた白い山が多いですが、その他の色合いも少なからず見られます。
例えば、クローライト(緑泥石)が付着した結晶は通称グリーンファントムと呼ばれ、比較的よく見かけられるものです。
【パワーストーンのおとぎ話】
ファントムの山が成長、発展する過程は、人生そのものを象徴しています。
結晶の内側にそのプロセスを包有したファントムクォーツは、内的な経験、魂の旅、魂がたどってきた過去の人生を示していると言えます。
いくつもの層を作るように重なって見えるファントムの山は、目に見えない深層に隠れた意識の現れです。
それは過去生や表面的な問題の根源につながるために役立つエネルギーを示唆しているのでしょう。
そのワークによって浮き上がってきた問題に対しては、安定と調和をもたらす水晶の力がサポートとなります。
瞑想の際には最適なパートナーとなってくれるはずです。
主なキーワード:成長と発展のプロセス、過去生、内観、瞑想、潜在要因
ブラジリアナイト(Brazilianite)
【鉱物Data】
成分:NaAl3[(OH)2/PO4]2
硬度:5.5
色:イエローグリーン
特徴:
アパタイト(燐灰石)などと同じ燐酸塩鉱物の一種になります。
モース硬度が低く独特な光沢と無数の細かな亀裂が結晶に見られ、クリソベリルとよく似た色合いの美しいライムグリーンが魅力です。
発見されたブラジルの国名から名付けられましたが、アメリカのニューハンプシャーなど別の地域でも見つかっています。
しかし、ファセットカットするほどの美しく透明な宝石質の結晶が産出するのはブラジルのみと言われています。
【パワーストーンのおとぎ話】
南国の太陽を思わせるまばゆい光のバイブレーションは、同じ燐酸塩系の鉱物であるアパタイトのように、すべてを統合する身体の中心、太陽神経叢の働きかけてくるものです。
ライムグリーンの光は、社会性を表し外側へ広がる性質を持つイエローと、内面に向かう精神性を表すブルーの色が混ざり合って作られます。
それは、自他との関係性、自我の統合を象徴しています。
主なキーワード:中心、自他との関係、自我の統合
ブルッカイト(Brookite):板チタン石
【鉱物Data】
成分:TiO2
硬度:5.5〜6.0
色:ブラウン、イエローブラウン
特徴:
和名を板チタン石と言い、その名前が示すように薄い平板状の結晶です。
ブルッカイトは同じ化学組成(TiO2)ルチル(金紅石)と同質異像の関係にあります。
同質異像(多形)とは、化学組成を同じくしながらもその成長過程の環境によって硬度や比重、結晶系が異なる鉱物となる現象です。
この場合、ブルッカイトは酸化チタンの低温形態、ルチルが高温形態ということになります。
例えば、同じ炭素(C) による組成でも六方晶系と等軸晶系という異なる結晶配列を持つグラファイト(石墨)とダイヤモンドは、ちょうど同様の関係になります。
刃状のインクルージョン(内包物)として水晶の内側に包有されている結晶もしばしば見かけられ、こちらはプラチナクォーツの別名で呼ばれます。
包有されたブルッカイトがプラチナシルバーの針状ルチルに見えることに由来して名付けられました。
【パワーストーンのおとぎ話】
同質異像は生物にも見られ、この場合は同一種の生物の個体に多様な形態や形質があることを指します。
鉱物の場合は結晶が生まれる際の条件(温度や圧力など)から、ハチ(女王バチと働きバチ)の間では性や社会的な役割の違いによって、差異が生じます。
自分を顧みずに種(社会)のために尽くす働きバチの利他行動は、美しく大切にされるダイヤモンドではなく、さまざまな用途に用いられる資源として生まれる黒いグラファイトと同じです。
グラファイトは軟らかいから鉛筆の芯に使われるのであり、特有の性質から原子炉の材料となり得るのです。
ダイヤモンドのように硬く、宝石としての価値が認められるようであれば、そのような使い方はされません。
いずれも単に自分を犠牲にするだけではなく、全体の中の個としての存在であること、自分も含めた全体のために存在していることを示していると解釈することができます。
少なくとも見た目はどちらも美しく、プラチナ(白金)のように輝くブルッカイトは、ゴールドに彩られたルチルとの実際的な違いを見つけることはできませんが、目に見えないレベルではより精神性の高いエネルギーを見いだすことが可能です。
主なキーワード:精神性、高次元、利他行動、社会性
ブルークォーツ(Bluequartz)
【鉱物Data】
成分:SiO2
硬度:7.0
色:ブルー
特徴:
透明なクリスタルクォーツの中に含まれたインクルージョン(内包物)によってブルーの色に染まった結晶が、ブルークォーツです。
包有されている鉱物はさまざまで、ルチル(金紅石)やクロシドライト(青石綿)、インディゴライト(ブルートルマリン)の結晶がブルークォーツと呼ばれることもありますが、スペインのマラガでのみ産出するというアエリナイト(Aerinite)入り水晶が最も一般的と言えるかもしれません。
アエリナイトによる色合いは灰色がかったくすんだ青ですが、結晶全体をむらなく染め上げているものが多いようです
市場では微細な塊状の結晶が大きな母岩におまけのように付いているものがよく見かけられます。
【パワーストーンのおとぎ話】
ブルークォーツは充足感による希望をもたらし、円滑なコミュニケーションを妨げる根深いブロックを取り除き、固定された行動パターンを打破すると言われています。
内なる感覚と直観への感受性を育てるダークブルー、コミュニケーションを促すライトブルー、そして鎮静と静寂をもたらすブルーの特性がバランス良く含まれています。
いわば、目に見えない領域からアインデンティティーの再構成を手伝ってくれるエネルギーです。
過去生や親から受け継いだパターン、育ってきた環境によるパターン、無理に引きはがしたら自分の身体まで傷つけてしまうような、どこまでも根深く染み込んだ満たされない思い、そうしたものを場合によっては何年でも、ゆっくりと時間をかけて取り除き、再び一つに結び付けてくれる存在と言えます。
主なキーワード:充足感、コミュニケーション、鎮静、再結合
フローライト(Fluorite):蛍石
【鉱物Data】
成分:CaF2
硬度:4.0
色:クリア、イエロー、グリーン、ブルー、パープル
特徴:
名前の由来は「流れる」という意味のラテン語を語源とする英語の「flux(溶剤)」にあり、昔は製鉄やイミテーションの宝石を作るために使用されていました。
日本では蛍石と呼ばれるように蛍光性の石で、軟らかく八面体の方向に割れる性質を持っています。
店頭で見かけられる八面体は生まれたままの姿ではありませんが、本物のホタルのようにやさしい光とともに、愛らしい形が魅力です(八面体の人気が高いことから、その特性を利用して人為的に割って作られているそうです)。
クリアホワイト、グリーン、ブルー、パープル、イエロー(ゴールド)……、多彩な色のバリエーションも大きな特徴と言えます。
代表的なのは紫色(あるいはそれに緑と白を加えた3色のトリコロール)ですが、存在しないのはオレンジ色だけと言われるほどです。
イエローグリーンの色合いはイットリウムとセリウム、グラスグリーンはサマリウム、そしてブルーはイットリウムという成分に起因した、特殊な光の散乱現象がによって発色します。
ピンクのフローライトは、パキスタン、ヨーロッパ・アルプス、アフリカのザンビア、アメリカのカリフォルニア、ペルーなど、限られた地域にしか産出しません。
中でも、フランスやスイスのアルプスで見つかる鮮やかな朱色(バーミリオンレッド)の結晶は「バーミリオンフローライト」と呼ばれ、さらに貴重とされています。
フローライトが採れる地域は多彩な色と同様に幅広く、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、北米、中南米、世界中に渡っています。
【パワーストーンのおとぎ話】
フローライトの八面体はクォーツという一つの世界の中に存在するいくつもの現実、宇宙の中に存在する数多くの異次元を象徴しているようです。
この石が示す世界は秩序をもたらすマンダラと言ってもよいかもしれません。
見つめることによって、何か新しい世界観を受け入れる必要がある時、あるいは立ち止まって自分の内面と向き合う必要のある時、自分の運命に向かって再び歩き出すために、気持ちをリフレッシュさせてくれます。
西欧では“天才の石”という別名で呼ばれることもあるようですが、それは「流れを促してくれる(=頭の回転を速める)力」、内面の深い部分に蓄えられた知識を浮き上がらせるように「記憶を引き出す力」を、象徴的に捉えてのことでしょう。
そこには視野の狭さや固定観念などのブロックを解き放つという意味も含まれています。
主なキーワード:明晰さと集中力、直観的な知恵、整理、調整、インスピレーション、流れ
■ブルーフローライト
みずみずしい輝きを放つフローライトの結晶を彩るブルーのバイブレーションは、どこまでも聡明な光です。
どの色合いのフローライトも、秩序を保つ調整能力やインスピレーションを高めるために働いてくれますが、「頭の中を整理してクリアにしたい」「勉強部屋やオフィスに置いてサポートとしたい」といった実際的な願望に最も応えてくれるのはブルーのフローライトでしょう。
主なキーワード:内面の平和、心の安らぎ、聡明さ
■グリーンフローライト
グリーンの色はピンクとともに、ハートに関連するエネルギーですが、フローライトのグリーンは精神レベル、メンタル面により強く働きかけて来るバイブレーションです。
特にブルーからグリーン、グリーンからブルー……、どちらとも言えない中間色に染まったフローライトの結晶は、自分のあるべき姿、あるいは自分にとってふさわしい場所を探求している、その人の魂を表しているように思えます。
名前の由来にもなっている「流れ(flow)」は、そうした変化の流れでもあり、本質を明瞭に照らし出す思考の流れや感情の流れを象徴しているとも言えるでしょう。
パープルの光に比べれば、グリーンフローライトはより現実世界で役立ってくれる明晰な光です。
主なキーワード:精神面の癒し、メンタル、霊的な成長、探求
■ピンクフローライト
ピンク色のバイブレーションに備わる最大のテーマは、「攻撃性の中和」です。自分自身を許し、寛容に受け入れる普遍的な愛を教えてくれます。
さらに言えば、収拾がつかないほど混乱した状況やきわめて暴力的な状況を取り除くために、積極的に働きかけるにはより赤みの強いピンクフローライトを使うと良いでしょう。
フローライトの結晶が持つバイブレーションは、その「流れ(フロー/flow)」を促し、恒常化するように手伝います。
等軸晶系の立方体を構成する四角形の数字「4」は、安定と秩序を示すものだからです。
普遍的な愛を象徴するピンク色に染まったフローライトは、その他の色よりも多くの人の意識に響く波長を持っているかもしれません。
主なキーワード:愛、鎮静、中和、寛容
■パープルフローライト
エネルギーレベルにおけるフローライトの最大のテーマは「流れ」です。
それは目に見えない領域の“流れ”であり、思考の“流れ”でもあります。
つまり、停滞したエネルギーのブロックを解き放つために、明晰な考えや視界をもたらすために、役立ってくれる能力です。
紫色のバイブレーションを備えるパープルフローライトは、さらに、両極のバランスをとる調整力、現実に役立てることのできるアイデアをもたらすインスピレーションやイマジネーションを与えてくれます。
興味深いことに、その色合いはメキシコ、アメリカ、中国、イギリス……、世界中どの場所で生まれても、同じ紫です。
赤紫でも青紫でもなく、淡いバイオレットでもなく、濃いパープルに彩られたフローライトのバイブレーションは、より焦点を絞って集中させる赤のエネルギー、より深い瞑想状態、より強い鎮静効果をもたらす青のエネルギーが際立っています。
そのパープルが示すテーマは、「具体的な問題の解決」「明確な目標の達成」です。
ブルーの色味が強く感じられる時はより精妙なレベルの目に見えないエネルギーを知覚するための助けとなり、逆に赤が強く感じられるならば、両極の調和をはかりながらも現実とのつながりを保つグラウンディング(根付き)が必要とされている時です。
主なキーワード:スピリチュアル、霊性の強化、深遠、インスピレーションとイマジネーション
■ゴールド(イエロー)フローライト
フローライトは「今とは別の生き方をしたい」「考えていることを形にしたい」という願望、“自由な魂”を刺激する石です。
知恵と理解へ導くゴールドイエローに輝くフローライトは創造性と独創性をもたらし、外部からの影響に左右されず本来の自分自身の姿と本当の役割を果たすためにふさわしい場所を見つけるためのサポートとなります。
それは潜在意識への入口を開くことであり、抑圧された感情や気持ちを徐々に意識させ自信と安定(混乱を鎮める)を与えてくれるものです。
主なキーワード:自信と安定、理想と現実の一致
ペリドット(Peridot):橄欖石(かんらんせき)
【鉱物Data】
成分:(Mg,Fe)2SiO4
硬度:6.5〜7.0
色:グリーン
特徴:
西欧では以前、オリーブの実(または葉)を思わせる色にちなんで「オリヴィン(Olivine)」の名前で呼ばれていました。
和名の橄欖石(かんらんせき)は、オリーブとは全く違う橄欖科の常緑樹を混同して誤訳されたことに由来しています。
火山岩の中から生まれるペリドットは、しばしば火山の近くに現れます。
火成岩の地層が広がるパキスタンは、アメリカのアリゾナ州やミャンマー・モゴク地方と並ぶ世界有数の産地です。
小笠原や三宅島では、溶岩から分離したペリドットが波に乗って海岸に流れ着き、一部にグリーンの砂浜が現出します。
また、ハワイにも小さなペリドットの混じった砂を見つけることのできる海岸があるそうです。
【パワーストーンのおとぎ話】
オリーブの実は、さんさんと降り注ぐ太陽の光を十分に浴びて育つ木から生まれる大地の恵みです。
そのみずみずしくもエネルギッシュなグリーンの色合いに染まったペリドットは、現実を創造する活力の源となるコア(身体の中心)を表すイエローと、穏やかに調和をもたらす癒しの色から成るエネルギーと言えます。
それはエネルギーレベルにおいて、太陽神経叢のイエローからハートのグリーンへとグラデーションしていくオーラの色さながらに、心と身体、あらゆる「痛み」を緩和してくれる美しい光のバイブレーションです。
主なキーワード:痛み、源、太陽の活力と大地の恵み、自然との調和
ホーランダイトクォーツ(Hollanditequartz)
【鉱物Data】
成分:Ba2Mn8O16
硬度:7.0
色:ブラック(ホーランダイト)/クリアホワイト(クォーツ)
特徴:
別名星入り水晶、針状のホーランダイト(ホランド鉱)の結晶が放射状に星のような形となって、水晶の中に包有されたものです。
ホーランダイトはバリウムを含む酸化マンガンの鉱物で、マダガスカルの特定の産地(Fianarantsoa,Anketsaketsa)から産出してすぐに途絶えました。
【パワーストーンのおとぎ話】
五芒星、六芒星、八芒星……、ホーランダイトの星の輝きはさまざまに見えます。
いずれにしても、星が象徴するのは夢や願望、才能です。
ホーランダイトクォーツと出会った時、内に秘めた星は輝きを増し、新たな才能が発見されようとしているのかもしれません。
あるいは漠然とした夢や望みがはっきりと像を結ぼうとしているタイミングを迎えている可能性もあります。
逆にネガティブなサイクルに陥っていたならば、夢や希望を失いかけているということもあるでしょう。
どちらの場合もホーランダイトクォーツは、願望を叶えるためのアミュレット(お守り)として、またはもう一度夢を見いだし、理想を追い求める情熱を取り戻すために役立ってくれるはずです。
主なキーワード:夢、願い、希望、理想、才能
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